コロナによる日常の変化と暇潰し
肌寒いが天気の良い日が続いている。気温は低いのに近所の桜に似た花は満開である。これは桜だろうか、アーモンドだろうか。
バイエルン州に外出制限令が出て1週間ちょっとが過ぎた。ニュースでは若者がコロナパーティーをしていたり、街中を歩いている人がいるみたいだが、多くの人はある程度外出制限を守っている様である。まあ、遊びに行く場所がないから出かけないだけで、健康のための散歩などは許可されているから、散歩好きのドイツ人はよく家族や恋人と散歩をしているのを見る。
スーパーマーケットでは、時々マスクをしている人や手袋をしている人を見かける様になり、レジの前は透明のアクリル板が貼られる様になっていた。足元は離れて並ぶ様に印のシールが貼られ、それを目印に列に並んでいる。こんな大変な中でも出勤して働いているスーパーマーケットの店員さんには脱帽である。
私の仕事は食料品店に属するので、出勤をしているが勤務時間が変わり、他のシフトの人とかち合わない様に対策が取られた。休憩室は定員2人までで、作業中はマスクの着用または1、5m以上離れて作業する様に言われているが、マスクは品切れで1、5mも離れると作業ができないので現状維持のままである。また、パンを卸していたホテルと経営しているカフェが閉まり、パンの生産も少し少なくなっている。
学校はイースター休暇の2週間前に授業がなくなり、長い休みへと突入した後は、先生とクラスメイトのグループチャットで、このまま学校に行けずに卒業試験を受けることになるのか？と議論をしたり、前回までやっていたプロジェクトについて話していたりする。そして、先生からは嬉しくない課題のプレゼントをもらい日々を過ごしている。
休日は困ったことに、いろいろなことに飽きている状態である。暖かくなったらハイキングに行こうと思っていたのにそれはできなくなり、インドアな生活を余儀なくされているため、最初はドイツ語や卒業試験の問題の勉強、ネットサーフィンやYouTubeを見たり、作りかけのスヌードや手の込んだ料理で暇をつぶしてたのだが、ほぼ全てに飽きた（無性にジャワカレーが食べたいのだが、ルーがないからスパイスから調合してあの味の再現がしたい。外出制限が解けたら、足りないスパイス買いに速攻買いに走ってやる）。
パンやケーキを作りたいのだがお裾分けを持っていける状態ではないので、作るのを躊躇している。冷凍ができるといいんだけど、その場所もないからな。
そんな今の暇潰しは家で出来るフィットネスとPODCASTを聴くことである。
体の鍛えたい部分の選択をして映像を見ながらトレーニング。初心者から上級者まで選べるから自分の体力や筋肉と相談しながらできるのが魅了的なのと、映像付きだからわかりやすい。
外で体を動かせない分、部屋の中で体を動かさないと体重増加が止まらないのである。
スマホがiPhoneの人は最初から入っているアプリだと思うが、使ってない人やダウンロードしていない人にオススメである。このアプリは簡単に言うと、録音された音声データによるラジオや対談を放送するアプリである。
よく聞いている3番組がある。
1, heute journal
ドイツの公共放送局ZDFが毎日約三十分の放送を配信しているニュース番組である。今はコロナのニュースばかりだが、前までは時々日本のニュースも取り上げられたりしていた。
2、主に日本の歴史のことを話すラジオ
内容は名前通り、日本の歴史について話している。人物はもちろん、都道府県の由来や歴史上の物などを深く掘り下げて紹介している。パーソナリティーがお二人いて、主に片方のほんわかとした方が主軸のお話をしていて、もう片方のキリッとした方が訂正や注釈などを付け加えていく様なスタイルである。専門家ではないと本編で仰られているのだが、内容がわかりやすく、毎回そのテーマに興味を抱く様に構成されている。学生時代に聞いていれば、もう少し歴史や古文は成績がよかったのでだろうと思う。年に一度のセンター試験をほんわかした方が解き、キリッとした方と答え合わせをするのだが、私は放送を聞きながら問題の難しさに唸っている。
3、ハンニバル・レクチャー博士
某有名な映画の登場人物の名前から取った番組名である。番組内容は各国の殺人者をお二人のパーソナリティーが交互に紹介している。内容的には苦手な方がいるかもしれないが、興味のある方は一度聞いてみることをオススメする。彼らは独自に、殺人者が殺人者となってしまった要因と殺人方法を考察している。
時々加わるアイドルやAVの話、くだらない余興も面白い。
外出制限があとどれだけ続くがわからないが、この際だからインドアを極めろう。漢検と英語の勉強でもしようかな。
