Mit Leib und Seele

ドイツ フランケン地方でパン職人として働いてます。

海外在住とコロナウィルス

先月までは日本に住む家族の心配をしていた。だが、先週から状況が変わり、ドイツで広がりを見せるコロナウィルスが身近に感じるようなった。

 

先週、会社に出勤したら、一枚のお知らせが掲示板に貼られていた。

コロナウィルスついて、健康な人は死ぬような病気ではない事、パニックを起こさない事、熱や咳がある人は2週間休む事、咳をする時は掌でなく腕で口を塞ぐ事、手洗いはしっかりる事、などが書かれており、イタリアの患者の増加からの判断で対処法が通知されている。

また、水曜日に学校に行った際にも同様の告知と、イタリアとアジアに行った際には2週間休むように言われた。

そして先週、ドイツは日本の患者数を抜き、今週には患者数が1000人を超えた。

 

先月、家族とコロナウィルスについて話していると、人種差別の話になった。その頃、ヨーロッパでの人種差別がニュースになっており、家族は日本のコロナウィルスより、ヨーロッパの人種差別が怖いと言う。

ちょうどその頃、一度だけすれ違い様にスカーフで口元を隠されたことがあり、ショックを受け落ち込んだことがあった。

その話をしながら、今はまだこれで済んでいるのかもしれないが、これから状況が悪化すれば、最悪な事態も想定されるかもしれないと思っていた。

現にコロナウィルスを理由に暴力を振るわれた人が、ヨーロッパでの被害を訴えているのをツイッターで見た。それは日本人だけではなく、現地生まれのアジアの方もいた。言葉が通じても、アジア人というだけで襲われるのは理不尽であり、恐怖しか湧かない。

 

ヨーロッパ人にしてみれば、遠くの地で発生していた強い病原菌が、海を渡り自分の土地に来たとなれば恐怖でしかないけど、こちらは自分の国で発生したわけでもないのに、いつ人種差別差別を受けるかと外に出る時はいつも身構えてしまう。一時期、道ですれ違うだけでも体に力が入り、すれ違う人と出来るだけ離れて歩くようにしてた。

今は、先月よりは力を抜いて生活をしているが、なるべく不要な外出はしないようにしている。休みの日は勉強とネットサーフィンばかりで飽きてきているが。

 

これからコロナウィルスで世界がどうなるかはわからないが、早く終息に向かうことを願う。