ドイツで驚いた事・学校編

世界には色々な文化や食べ物、歴史があり、その国を形成している。　日本でも地域によっても独自の文化が有り、同じ日本でも驚くことが多々ある。

約2年半ドイツに暮らしていて、驚くことが沢山あった。

これは職業訓練制度を行う上での学校・職業訓練学校(Berufschule)について思ったことや感じたことである。

1・遅刻や無断欠席が多い。

まず学校には開始時間前に着くのが当たり前であり、チャイムが鳴る前に授業が始めれるよう教科書やノートを机の上に出しておく、というのが日本の学校だった。

しかし、大体の生徒が時間通りに来ており椅子に座る中、特定の人たちが度々遅れてくるのである。先生は何分遅刻したか、理由は何かを聞いて記入してそれで終わり、初めはそんな感じで済ませることに驚いたが、私自身も電車の遅れで何度か遅刻をしたことがあり、自分のミスではないためどうしようもないのである。前の家は田舎だったため、一本早い電車に乗ると学校で約1時間半時間を潰さなければならないため、ギリギリに間に合うように行っていた。

結構無断欠席も多く、先生がよく欠席者の仲の良い子に理由を尋ねる。でも自分では連絡をせず、次回来たときに理由を尋ねる。

2・教科書が貸し出し制であるという事。

これは買うこともできるが、買わなくても問題は特にない。家計に優しい良い制度だと思う。

ただ、長年使われている本だと表紙がボロボロであったり、小さな落書きなどを見つける。借りる前に誓約書を書くのだけれど、若い子に貸し出されるというのはこういうこともあるのだろう。

3・コピー代としていくらか徴収される。

大体15€から25€ぐらい？かな学校によってそれは違うのでよくわからない。ただ、コピー代と徴収するだけあって、1日に貰う紙の量は全部の授業で30枚を超える時もある。

４・先生の都合で授業がなくなる。

これに関しては時々ではあるが、体調不良であったり、試験の検査官であったり、家庭の事情などで先生がいない時に授業がなくなる。ただ、代わりの先生がいる場合は授業がある。というよりか、他のクラスと一緒に合同授業であったり、映画を見たりしていた。

５・授業が3限連続である(2時間１5分)。

一限の授業時間が４５分あり、それが3回続くのである。４５分ごとに先生が来たり、実技をするのである。

日本の授業で考えると凄く疲れそうだが、飲み物の持ち込みや飲むことは許されているし、トイレに行くのも自由なのでそこまで苦痛ではない。

６・休み時間が１５分と４５分。

3限連続の授業であるので、午前中に1回１５分休憩があり、また3限授業を受けた後、４５分の休憩がある。

学校にはMENSA(食堂)と呼ばれるところで、普通の食事、パンやフルーツ、ヨーグルなどが売られており、15分休憩でもそこで買って食べたりしている。

７・テストは点数の確認をしたら先生へ返却する。

ドイツのテストは1−6の評価で、1が一番良く6が最低である。日本ではテストは生徒の元へと戻ってくるが、ドイツでは答えの確認と点数があっているかを確認したら、先生に返却をする。これでは復習ができないので、私は復習をするために、写真を撮ってから返却するようにしている。

８・生徒の抗議でテストの延長・実習の内容が変更になる。

これは一番驚いた事である。生徒がテストを受けることができないと抗議すると、時々テストがなくなるのである。理由は「連絡が行き渡っていなかったり(これはわかる)」「仕事が大変で勉強時間がなかった」「再来週が大きな休み前だから、来週テストをして、再来週テストの返却をすればベストである(？)」とか色々である。1年生の頃、ドイツ語ができなすぎて私の理解度が低すぎなのかと思っていたが、生徒は本当にこんなことを言って抗議をしていた。優しい先生や気の弱い先生は流されることが時々あるが、　ほとんどの先生は抗議を聞き入れず、テストを実施する。

実習の内容変更は、授業で何を作るのかを生徒が決めたりするのである。一応、学年毎に習う内容があり、授業を進めるのだが、内容が毎回同じであると、飽きてしまうのか抗議ではなく提案をして変更となる。

著しく一脱していなければ先生も許可を出す。

日本の学校とあまりにも変わっていたため、最初の頃はすごく戸惑っていたり、焦っていたりしていたが、今は慣れてしまった。よく考えたら、この歳になって海外の学校に通っているのもいい経験をさせてもらっているのかなと思う。あと、約半年、楽しんでいきたいと思う。