Mit Leib und Seele

ドイツ フランケン地方でパン職人として働いてます。

白パン(WeißBrot)

楽しかったエアフルト観光の最大の目的はパン屋である。

何が気になったかというと店内の写真である。私はよく、Google マップでパン屋を探しているのだが、その時に見つけたのがエアフルトの「Backstube」というパン屋である。

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窓には道具が飾られている。

自分で撮った写真は外観だけだが、Google マップでは店内の写真も見ることができる。店内は工房とカフェの間に壁がなく、間近で職人達の作業風景が見れる。こじんまりとしているが、店内の雰囲気はゆったりとしていて、カフェは小さいがリラックスできる作りとなっていた。

将来、パン屋を開く時にこの店を参考にしたいと思えるぐらい、素敵なパン屋だった。

 

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Weißbrot

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小さなナイフで左右から切ったら、ちぐはぐな断面になってしまった。

さて今回買ったのは白パン(Weißbrot)と呼ばれているパンである。

見た目は山形食パンをしているこのパンは、日本人には食パンに思えるかもしれないが、食パンより表面は硬く、中身は若干パサパサしている。もし、食パンに似たパンが食べたければ、Toast(トースト)と呼ばれるパンを買うと、日本の食パンに近いと思う。ただ、日本の食パンみたいにフワフワではない(山崎パンの「やわらか」や「ふんわり」みたいなのはない)。耳なしサンドイッチ用のパンに似ているかもしれない。

 

このパンの基本的なレシピは、小麦(Weizenmehl)、水(Wasser)、イースト菌(Hefe)、塩(Salz)、ベーキング剤(Backmittel)で作ることができる。

トースト(Toastbrot)はこの材料の他に、牛乳(Milch)、砂糖(Zucker)、バターかパンもしくは焼き菓子用のマーガリン(Butter oder Backmargarine)を追加で入れる。

ドイツパンの定義では、白パンとトーストパンの違いは、

白パンは、

小麦(Weizenmehl)を90%を含まなければならない。残りの10%は別の小麦を使用可能。

 

トーストは、

⒈ 3分の1を牛乳、3分の2を水を入れる。

⒉ 小麦に対して5%から7%のバターかマーガリンを入れる。

⒊ 小麦に対して2%の砂糖を入れる。

 

とある。もちろん、白パンをトーストしても美味しいし、ドイツの人はサンドイッチにしてして食べたりもする。私もサンドイッチやハムを挟んだり、ジャムを挟んだりして食べた。

 

機会があれば食べ比べしてみるといいかもしれない。

 

 

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