Mit Leib und Seele

ドイツ フランケン地方でパン職人として働いてます。

インターンシップ(Praktikum)

先週、Hamburg(ハンブルク)の隣にある小さな街の農場の中にあるパン屋さんでインターンシップを3日間してきた。

 

今の会社は大きな工場のパン屋さんなので、ほとんどの作業が機械メインとなる。そうなると手作業ですることがほとんどない事がずっと引っかかっていた。そこで新しいパン屋に三年生になるまでに移ろうかと思って、インターンシップをすることにした。

 

ここで問題となるのが、何を基準にパン屋を探すのか。

私の場合は、ビオ(Bio)、手作業(Handwerk)というキーワードを入力して、探し出した。ビオ自体にはもともと興味があり、自分なりに調べていたりしたので、この際、ビオのパン屋で働きたいと思っていた。日本でビオのパン屋をするのは難しいが、知識自体は無駄にはならないと思ったので。

 

ネット検索をして見付け出したパン屋さんにインターンシップができるかを確認をする。

この場合の連絡方法が、直接お店に出向く、電話をかける、メールを送る。

今回は500キロほど離れていたので、直接お店に行けず、電話をするには語彙力に不安があり、メールを送ることに。

自分の自己紹介、Azubi(職業訓練者)である事、ビオのパンに興味がある事、新しい職場を探している事、などを書き、インターンシップの受け入れをしているかどうかを質問した。

4社に送って、返事が来たのが2社。どちらも受け入れ可能であるとの返事だった。

有給休暇の中でインターンシップをしようと考えていたので、1社しか行けず、返事の早かった、農場の中にあるパン屋さんに受け入れをお願いをした。

 

受け入れ先に行ってみると、偶然にもそのパン屋には日本人のGeselle(職人)がいた。3年間Azubiをして、4年間Geselleとして働いて、働く姿はまさに職人。かっこいいの一言であった。

さて、3日間働いて見た結果、手作業を思いっきりやれて、かつ生地作りやオーブンなどの作業もひととり見せてもらえて大満足のインターンシップだった。

 

マイスターにもすぐにでもAzubiとして受け入れるよっと言ってもらえたのだが、一つ問題があった。それはドイツで誰しもが抱える問題、家探しである。

行く前から、家探しサイトを見たりしていたのだが、家がない。あっても家賃が高い。Azubiの給料は安いので、高い物件に住むとなると、貯金の切り崩しをしなければならない。できれば、今後必要になるであろう費用にとっておきたいので、なるべく貯金は使いたくない。

日本人のGeselleにも聞いて見たけど、やはり家自体が少ないと言っていた。

あと、今回インターンシップをしてみて、ほかのビオのパン屋もみてみたいという欲も出て来た。

あと数カ月、いくつかのパン屋さんでインターンシップをして、新しい職場に移れるよう頑張ってみようと思う。

 

今回の受け入れ先でもらったパン。

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とても美味しくいただきました。

 

 

 

ドイツの職業教育・労働教育―インターンシップ教育の1つの源流

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