Mit Leib und Seele

ドイツ フランケン地方でパン職人として働いてます。

バウムクーヘン (Baumkuchen)

 

日本人に馴染みのあるドイツ焼き菓子バウムクーヘン。日本人なら一度は食べたことのある美味しいお菓子。

バウムクーヘンは北部地方のお菓子で、ドイツのザクセン=アンハルト州で作られていた。日本では1919年にカール・ユーハイムによって広島物産陳列館で開催されたドイツ作品展示即売会にて販売されたのが最初らしい。このお菓子をドイツ人なら誰でも知っていると思っている人も多いだろう。しかし、北部で作られているお菓子を南部の人はあまり知らない。現に去年学校の実習でバウムクーヘンを作ったとき、約半数のドイツ人はバウムクーヘンを知らなかった。パン屋、カフェ、ケーキ屋、スーパーでも南部は見かけない。友人がバウムクーヘンを南部で探したとき、いろいろな場所を探してミュンヘン空港で発見することができたらしい。

 

そんなバウムクーヘンが今の時期にクリスマスパッケージで南部でも販売されてた。

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チョコレートをコーティングしたバウムクーヘンは日本のバウムクーヘンと変わらずの味で美味しかった。

 

バウムクーヘンレシピ(Baumkuchen Rezept)

バター(Butter) 1Kg

マジパン生地(Mazipanrohmasse) 1Kg

砂糖(Zucker) 1Kg

卵白(Eiklar) 40個分

卵黄(Eigelb) 40個分

卵白と砂糖を混ぜ、泡立たせておく(メレンゲを作る)。バターはクリーム状に混ぜ、バターにマジパンと卵黄を混ぜ合わせる。そこにメレンゲを3−4回に分けて混ぜ合わせていく。これで生地の出来上がり。

このレシピは最低限の材料で作っているので、日本で食べるような味とはちょっと違うけれど、ここにバニラエッセンスやビターアーモンドフレーバーやラムフレーバーなどを加えると美味しくなると思う。

 

バウムクーヘンを作った時の動画。

 


バウムクーヘン (Baumkuchen)

 

バウムクーヘンを作るときは専用のオーブンを使って焼く。丸い棒にアルミホイルを巻きつけ、そこに生地をつけて焼く。ある程度焼き目がついたら、膨らんで穴になった部分の生地を潰してまた生地をつけて焼く。そうやって何層にも生地を重ねていくと、切断面が木の年輪のように見える。これが名前由来であるBaum(木)kuchen(ケーキ)。

家で作るのはなかなか大変だけれども、いつか手作りをしてみたいケーキである。チョコレートのコーティングはもちろんきじにキャラメルを入れるのもいいし、イチゴのエキス入りでも美味しそうだと思う。

 

 

 

ユーハイム バウムクーヘン(P-20)

ユーハイム バウムクーヘン(P-20)

 
カールユーハイム シャイベンアソート

カールユーハイム シャイベンアソート