Mit Leib und Seele

ドイツ フランケン地方でパン職人として働いてます。

Frohe Weihnachten (メリークリスマス)🎅🎄

3日間のクリスマス休暇。例年であればどこかに旅行に行っているのであるが、今年は引きこもり状態。

 

そこで、少しでもクリスマスを楽しもうと今年はクッキーのデコレーションと、いつかは作りたいと思っていた赤ワインケーキ(Rotweinkuchen)を手作りしてみた。

 

まずはクッキーから。 

小麦粉(Weizenvollkornmehl) 140g

アーモンドパウダー(Mandeln gemahlen) 100g

バター(Butter) 100g

砂糖(Zucker) 100g

卵黄(Eigelb) 2個分

バニラエッセンス/レモンエッセンス 適量

ココアパウダー 24g

 

1.バターをクリーム状になるまで混ぜる。

2.砂糖とバニラエッセンス/レモンエッセンスを入れて混ぜる。

3.小麦とアーモンドパウダーを入れ混ぜ、生地をまとめる。

4.ココア生地を作る場合は、この時点で生地を半分にし、分けた生地にココアを入れ混ぜてまとめる。

5.生地を冷蔵庫で30分以上冷やしておく。

6.麺棒などで3〜5mmの薄さに伸ばし、型抜きをしてクッキングシートの上に並べる。

7. オーブンを170℃、10〜13分焼く。

 

注: 小麦粉は全粒粉を使ったが、ドイツ在住の方は405かDinkelvollkornmehlでも代用可。

注: ココアは焼き目がわかりづらいので注意するように。出来ればクッキーの大きさは大体同じ物を並べて焼くのがベスト。又、普通のクッキーと焼けば焼き加減がわかりやすい。

 

私が小さい形も一緒に焼き焦がした失敗作がこちら↓

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小さいクッキーは案の定、焼きすぎだった。

 

焼き上がったクッキーは缶に詰めて、

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半分ぐらいをアイシングクッキーにしてみた。

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アイシングをするのにネットに上がっている画像を参考にしたのだが、皆さんすごく上手なのね。今回初めてしてみたけど、めっちゃ難しかったわ。そしてめっちゃ甘かった。

 

赤ワインケーキ。

これはÜberbetriebliche Lehrlingsunterweisungで他の子が作ってたケーキ。見た目は地味だけどすごく美味しかったので、いつか機会があれば作ろうと思ったいてものの一つ。

 

バター(Butter) 250g

砂糖(Zucker) 250g

卵(Eier) 200g  Mサイズ4個分

チョコレート 150g (細かく刻んでおく。)

シナモン 1 TL ※

ラム酒  1 TL ※

ココア  1 TL ※

※TLはTee Löffelの略。コーヒーや紅茶につける小さいスプーンの事。日本でいう小さじの意味であるが量的にはドイツの方が少ないと思う。

小麦 300g

ベイキングパウダー 15g

赤ワイン 125g

 

1.バターと砂糖をクリーム状になるまで混ぜる。

2.1.に一つ卵を加え混ぜ、混ざり合ったら、又卵を入れ混ぜる。これを4個分全て混ぜ合わせる。
 3.チョコレートとシナモン、ラム酒、カカオを入れ混ぜる。

4.小麦とベイキングパウダーを振るいにかけ、生地に入れ混ぜる。

5.最後に赤ワイを加えて混ぜる。

6.オーブン175℃、65分ほど焼く。

 

※型には、油を塗り小麦粉をふりかけ、余分な小麦は落としておくかクッキングシートを敷く。

※赤ワインは葡萄ジュース100%でも代用できる。

 

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焼き上がりまでの写真を撮るのを忘れたため、切り分け済みのケーキのみ。

 

お酒は煮詰めればアルコールが飛ぶと思っていたのだけど、薄くなるだけで完全には無くならないらしい。一切れなら問題なかったのだが、二切れ食べると胃の辺りに違和感があり、顔に少し赤みが出てしまった。

普段、ビールを飲んでもワインは匂いが苦手で飲めないので、料理に少し使うぐらいで気がつかなったのだが、体質的にも苦手らしい。

又、今回作った赤ワインケーキは前回食べたケーキと味が違っていた(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

これは赤ワインの味のせいなのか、それとも別の何か、再チャレンジをしなければ。

今回は、大家さんからもらったお菓子のお返しに、赤ワインケーキを半分お返ししたので、大量の摂取は避けられたから良かったのだが、今度するときはお裾分けができる時が来たら他の赤ワインで試してみよう。

 

あと数時間でクリスマスは終わるけど、皆様メリークリスマス🎄🎅

 

 

 

アメリカンなチーズケーキ

今回はドイツ菓子ではなく、ドイツ人が作っているチーズケーキを紹介したいと思う。

 

ドイツのチーズケーキはQuarkと呼ばれるドイツとオーストリア特有のフレッシュチーズを使って作られている。だから、日本で食べられるチーズケーキを食べ慣れている人からすると、何か物足りなくのっぺりとと言うかモッタリとした味に違和感を感じる。酸味が少ないのも一因ではあると思うけど。

 

Würzburgにはそんなチーズケーキとは違う食べ慣れた味を提供するチーズケーキ専門のカフェがある。

 

www.main-cake-wuerzburg.de

 

ハロウィン前に行ったら、かわいいお化けのマフィンも売っていて、思わず買ってしまった。

 

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まずは塩キャラメルブラウニーチーズケーキ。

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上に塩キャラメルソースがかかっていて、白い部分がチーズケーキ、下の黒い部分がブラウニーなっている。甘じょっぱいがチーズケーキの良さも感じられるものになっていた。リピーターしたいケーキである。

 

次はニューヨーク。

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私の知っているニューヨクとは少し違うのだが、品名はニューヨーク。上の部分のクリームは甘すぎず下のチーズケーキの部分とよくマッチしている。これに関しては酸味が足りないように感じたけど、優しい味で普通に美味しかった。

 

最後にお化けマフィン。

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下のマフィンはチョコレート味。

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お化けの部分はガムのような食感で少し甘いものと中身はドイツでよく見かけるSchokokussが使われていた。

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この店は水曜日から土曜日の営業日で、水曜から金曜日は11:00〜16:00、土曜日は11:00〜15:00で買いに行きたい方は時間に注意。このケーキを買った日は土曜日で13時くらいに行ったのだが、列ができており20分くらい待つくらい人気店である。一度閉店30分前に行ったらケーキは売り切れていたので、早めの来店がいいかもしれない。

 

次の週にはスフレチーズケーキが食べたくなったので、自分で初めて焼いてみた。

焼き上がり直後の写真だが、表面が割れているのがわかるだろうか、明らかな失敗作である。原因は生地とメレンゲを混ぜる時にビビりすぎてメレンゲを混ぜ切れていなかった思われる。

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そして生地とクッキングペーパーの間にバターを塗り忘れ横の部分もシワシワである。

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味は普通のスフレチーズケーキ。もう少しレモンを足していつかリベンジをしたいかな。

 

 

チーズケーキ本

チーズケーキ本

  • 発売日: 2020/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

バウムクーヘン (Baumkuchen)

 

日本人に馴染みのあるドイツ焼き菓子バウムクーヘン。日本人なら一度は食べたことのある美味しいお菓子。

バウムクーヘンは北部地方のお菓子で、ドイツのザクセン=アンハルト州で作られていた。日本では1919年にカール・ユーハイムによって広島物産陳列館で開催されたドイツ作品展示即売会にて販売されたのが最初らしい。このお菓子をドイツ人なら誰でも知っていると思っている人も多いだろう。しかし、北部で作られているお菓子を南部の人はあまり知らない。現に去年学校の実習でバウムクーヘンを作ったとき、約半数のドイツ人はバウムクーヘンを知らなかった。パン屋、カフェ、ケーキ屋、スーパーでも南部は見かけない。友人がバウムクーヘンを南部で探したとき、いろいろな場所を探してミュンヘン空港で発見することができたらしい。

 

そんなバウムクーヘンが今の時期にクリスマスパッケージで南部でも販売されてた。

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チョコレートをコーティングしたバウムクーヘンは日本のバウムクーヘンと変わらずの味で美味しかった。

 

バウムクーヘンレシピ(Baumkuchen Rezept)

バター(Butter) 1Kg

マジパン生地(Mazipanrohmasse) 1Kg

砂糖(Zucker) 1Kg

卵白(Eiklar) 40個分

卵黄(Eigelb) 40個分

卵白と砂糖を混ぜ、泡立たせておく(メレンゲを作る)。バターはクリーム状に混ぜ、バターにマジパンと卵黄を混ぜ合わせる。そこにメレンゲを3−4回に分けて混ぜ合わせていく。これで生地の出来上がり。

このレシピは最低限の材料で作っているので、日本で食べるような味とはちょっと違うけれど、ここにバニラエッセンスやビターアーモンドフレーバーやラムフレーバーなどを加えると美味しくなると思う。

 

バウムクーヘンを作った時の動画。

 


バウムクーヘン (Baumkuchen)

 

バウムクーヘンを作るときは専用のオーブンを使って焼く。丸い棒にアルミホイルを巻きつけ、そこに生地をつけて焼く。ある程度焼き目がついたら、膨らんで穴になった部分の生地を潰してまた生地をつけて焼く。そうやって何層にも生地を重ねていくと、切断面が木の年輪のように見える。これが名前由来であるBaum(木)kuchen(ケーキ)。

家で作るのはなかなか大変だけれども、いつか手作りをしてみたいケーキである。チョコレートのコーティングはもちろんきじにキャラメルを入れるのもいいし、イチゴのエキス入りでも美味しそうだと思う。

 

 

 

ユーハイム バウムクーヘン(P-20)

ユーハイム バウムクーヘン(P-20)

 
カールユーハイム シャイベンアソート

カールユーハイム シャイベンアソート

 

 

 

 

 

 

Elisenlebkuchen (レープクーヘン)

ElisenlebkuchenとはNürnberglebkuchen(ニュルンベルク地域で作られているレープクーヘン)のことで、丸い形に砂糖やチョコレート、カカオバターなどをコーティングされて売られている。

クリスマスは近づいてくるこの時期は、スーパーマーケットやパン屋さんにシュトーレンやレープクーヘンが並ぶ。どちらもクリスマス菓子としてドイツでは昔から好んで食べられていて、いまでは色々な味を食べることができる。

 

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学校の実習時間にLebkuchenを作った。

写真のレープクーヘンは砂糖とカカオバターを塗った種類。レープクーヘンにはたくさんのスパイスが使われていて、ドイツではレープクーヘンスパイスというものが売られている。

レープクーヘンスパイス:Zimt(シナモン)、Nelken(丁子)、Piment(オールスパイス)、Macis(メース)、Muskat(ナツメグ)、Ingwer(生姜)、Anis(アニス)、Fenchel(ウイキョウ)、Kardamom(カルダモン)、 Koriander(コリアンダー)、Vanille(バニラ)、Zitrone(レモンの実)

このスパイスの他に、マジパン、砂糖、粒入りジャム、蜂蜜、卵白、柑橘系の皮の砂糖漬け、ヘーゼルナッツ、アーモンド、ライ麦粉、鹿角塩(ふくらし粉)、塩、クッキー生地のくずを入れ全てを一緒に混ぜる。出来上がった生地を丸いオブラートの上に乗せ焼き上げる。

 

レープクーヘンの定義として、最大10%の粉、最小25%のクルミかアーモンドを含む。また、水、ミルク、を全く加えずに作ること。これにより、長期保存もすることが可能になる。  

 

 

材料を見てわかるようにたくさんのスパイスが入っているため、日本人にとっては好みの分かれる味になっている。もし、試したい場合はチョコレートがコーティングされているものを買ってみるのもいいと思う。試したことはないけれど、最近は緑色やピンク色のレープクーヘンを見かけるので、ピスタチオとかイチゴ味とかなのかと思うのだけど、今だに試していない。