シーボルト博物館(Siebold Museum)
職場のHausmeister(管理人)と話をしていたところ、シーボルトの話になった。
最初、ジーボルト(ドイツ語ではシーボルトではなくジーボルトと発音する)を知っているかと聞かれ、聞いたことがあるような無いような言葉だったので、知らないと答えると、彼は日本の研究者だよと言われ、彼?研究者?となり、Hausmeisterが彼について軽く説明してくれた。そして最後にGoogleで検索すれば詳しくわかると二回も言われた。
その中で、日本人がよく訪れるから日本語を話したければ訪れればいいよと助言もくれた。
いや、今の時代インターネットの普及で、時間帯さえ気をつければいつでも友達と喋れるし、日本の本やテレビも不自由なく見ることができる。でも、その気遣いがすごく有り難かった。
さて、Googleで検索をかけると彼はWürzburg出身で医学と植物学者であり、Siebold MuseumがWürzburgにあるとのこと。詳しくはWilipediaを見ることをお勧めする。
ということで、休みの日に尋ねてみた。
シーボルト博物館
博物館の外ではパンダおじさんが出迎えてくれた。何の意図があってこれを作ったのか・・・。
彼は所謂日本オタク(展示の説明に書いてあった!)であり、日本で日本女性と結婚して一人娘さんがいた(そのあとドイツ人女性とも結婚している)。その子孫の方は今も日本にいるらしい。
さて、彼は鎖国時代に初めて来日したらしく、出島の絵が飾っていたり、出島から江戸へ向かった旅路が展示してあった。
展示作品には、研究で使っていた道具や日本で見つけた薬草についてなどの資料、彼の家系図、日本から持ち帰ったものなどがあった。
特に薬学などは薬草を熱心に研究していたらしく、絵や押し花状態になった資料を残していて、冊子や二階に上がる階段に植物の絵が飾ってあり、懐かしい日本の植物を見ることができた。
二階にはシーボルトの展示品だけではなく、日本の方が作られた小さな版画?の作品や雛人形、器の展示、書などもあり、また、博物館お手製の日本語で書かれた説明書などを貸してくれる。
さて、全て見終わって帰る時にふと気がついた。日本人が一人もいないと。私が博物館に着いた時、受付の人しかいなくて、後からは英語圏のグループが1組来たぐらいで閑散としていた。まあ、日本からこんなに遠い町で日本の昔を知ることができてよかったと思う。
後日談としては、数日後出勤したらHausmeisterからSiebold Museumのプリントされた紙を渡されそうになり、訪問したことを話し、お礼を伝えた。いやー、心遣いがとても嬉しかった。
- 作者: P.F.B.フォンシーボルト,Philipp Franz Balthasar von Siebold
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: 文庫
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